●理事長 あいさつ ―研究・研修は教育者の命です―
私たち教育者は、日々、自分自身を売ることによって生計を立てているといえます。自分自身といっても、この場合は“内なる自分を”ということができます。珠算教育に直接関係のあるものはもちろん、教育全般に関するものを始め、人生の先輩として等々の“内なる自分”を売っているわけです。売れば必ずその在庫は減少します。減少したものを常に補充しておかなくては、仕事(教育)を続けることは叶いません。補充をしないと、在庫なしで仕事をするという詐欺まがいの行為になります。この場合の補充は、研究・研修によってなされるわけです。つまり、珠算教育者である限り、常に研究・研修することがなされないと、教育者を続けることはできないのです。昔からの指導法が最善であると信じ込み、研修をしない人や、自分が考え出した指導法が最善のものであると信じ込み、他人の考え等に耳を貸さないような人は、珠算人(珠算塾経営者)であって珠算教育者ではありません。つまり、研究・研修をしない人は珠算教育者であり続けることはできないのです。
研修はどちらかと言えば受動的なものですが、研究はどちらかと言えば能動的なものであるといえます。自ら積極的に研究することは教育者にとって非常に大切なことです。同時に受動的な面をもつ研修も大切なものです。いつも子どもたちを前にしている教育者は、ともすれば“お山の大将”になりがちです。子どもたちから色々なことを学ぶということも大切です。また、他の人々の考え方等々から謙虚に学ぶことも非常に大切です。他の先生方の研究発表を聞いたとき、「何だそれくらいのことなら自分はもっと前から分かっていた。いやこれ以上の考えを自分はもっている。何ならそれを教えてやろうか。等々」と思ってしまう人を時々見受けます。他の人の研究発表の少しでも良い点を見抜けないようでは、自分の研究と合わせてさらに発展させた研究などは到底望めません。しかし、多くの人々とともに自らの研究を高めることができない人は“内なる自分”を量的にも質的にも高めることができない人ですから、教育者であり続けることはできないです。
私は、日本が世界に誇る「そろばん文化」を21世紀の担い手達に伝えるために、既存の珠算団体でよいのだろうかと常々疑問を持っておりました。グローバルそろばんインスティチュート(I.M.そろばん)は見事その悩みを解決してくれました。
このN.P.O.の最大の特徴は先生方一人ひとりの勉強の集まりです。勉強したい先生方はどなたでも入会出来ます。多くの仲間と共に、真の珠算教育者としての質をより一層高めるために、一緒に勉強しましょう。
N.P.O. I.M.そろばん 理事長 荒木 光
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