●巻頭言 ”人工知能時代における珠算教育の意義”
今年は年頭から世界中が落ち着かない状況の連続で、世情不安定なまま師走になりました。そして地球環境問題はもはや最後の土壇場を迎えようとしています。地球温暖化が進み世界中に異常気象が現れ、日本も集中豪雨や大地震などの天災に襲われ、近未来には巨大地震の発生も予測されています。人類が無責任な安楽を求め続けてきた結果であり、まさに自業自得の人災とも言えます。冒頭から暗い話になりましたが、本稿では、視点を変えて脳科学に被れた筆者の信条を少し述べさせて頂きます。
今世紀に入ってから、情報技術(IT:コンピュータやインターネット技術の総称)の急速な進歩に伴い、さらには実用化を目指した情報通信技術(ICT)の発達により、将来は医療・福祉・介護や教育等を始め広範囲に渡る分野で活躍することが期待されています。さらに近年、人工知能(AI)やAIを搭載させたロボット技術の研究と応用展開にも目覚ましい進展が見られ大きな関心が寄せられるようになりました。
AIの研究は現段階では主に、人間が知能を使ってすることを機械にさせようとするもので、知識・情報の蓄積(データベース)機能と、そこから結論を引き出す推論機能、それを自動的に構築したり誤った知識を訂正したりする学習機能等の知的機能を備えるものとされています。未だ現段階では、推論や学習能力は人間の脳には到底及ばず、そのごく一部を実現している段階ですが、これまでの基礎的研究に基づく技術がAIの応用分野の基盤となることによって、種々の応用分野での今後の発展と実用化での活躍が大きく期待されています。
一方、言うまでもなく人間の脳は本来、知的機能だけではありません。脳の知的な働き・知覚をもととして、それを認識にまで作り上げる心的機能(感覚により獲得された素材を整理・統一して認識に至る知性)を併せ持っています。そして知識の卓越性(知的機能)と判断・思慮分別の卓越性(心的機能)を両極に持ちながら両者がお互いに相補的な関係を維持しつつ、物事の道理を判断し処理していく心の働き、物事の道筋を立て、計画し、正しく処理していく能力(知恵)を完成させるのです。そのためには、人類に大きく貢献するはずの人工知能を自分達の生活に役立てて有効に活用するだけでなく、人工知能の目覚ましい成長に追いつかれないためにも、機械に支配されることなく、人間としての主体性を維持していくためには、これまで以上に自分の脳を鍛え続けなければなりません。
しかし、残念ながら我が国の学校教育では脳活動とりわけ前頭前野の活性に寄与するような教育は殆どなされていない状態といえます。そのため我が国では、珠算塾の珠算教育に任せられて来た次第です。近年ようやく小学校(公的機関)と珠算塾(民営)との責任の担い合いが課題となってきましたが、未だ全く不十分な状態です。
我が国では珠算教育の重要性が早くから認められ、幼少時から優れた珠算塾の先生方の指導を受けて珠算学習に励み、指先運動を続けることで迅速で正確な計算能力(左脳中心)が身に付くだけでなく、脳科学的には前頭前野の働きが高まり、さらに珠算式暗算の学習によって右脳が活性化され、珠算・暗算の速やかな上達を効果的に育成すると伴に、両脳が活性化されて初めて、人間としての最も大切な全人格的な基本的資質の発達成長の加速する効果が生まれることが明らかにされ、珠算教育の有効性が高く評価されてきました。
珠算教育の効果を実証するために、我が国でこれまで実施されてきた公的な珠算検定試験は、珠算塾の先生方の適切な指導を受けながら、それぞれの珠算学習に励む若者達にとって、明確な目標を立てて、自己の努力を重ねてきた成果を客観的に評価されるものとして、本人自身もしっかり自覚し、大きな自信にも繋がり、さらに高い次の目標に向けて珠算と暗算能力を前進させていく大切な指標として一定の役割を果たしてきました。しかし、人工知能時代に突入するからこそ、これからの珠算学習者に対しては、これまで以上に忘れてはならないことがあります。それは、単に目標達成のために珠算技能を急いで磨くだけではなく、広い視野に立って全ての機会を捉えて「自ら考え行動する習慣」を併せてしっかり身に付けるための珠算教育を実践して頂くことであります。子供達に技能・知識・知能だけでなく自ら深く考え果敢に行動する能力(知恵)を育て、ひたすら教え込むだけではなく自ら考え、発見する能力を根気よく鍛える珠算教育が重要となります。単に計算が合っていれば「正解」で終わるのではなく、たとえ時間がかかっても本人自身がプロセスを納得するまで考えさせる習慣を植え付けることが必要です。人間本来の能力(知恵)を磨き、完全に発揮させて社会に貢献できるような人間を形成するためには、日本古来の教育文化である古来の寺子屋式指導の利点を現代的に再活用して「自ら考えて実行する力」を育成する「IMそろばん」のような珠算塾こそが現代社会を生き抜ける人格形成に不可欠な、継続を要する修行の場として今後の社会の要請に大きく答えられるのです。
我が国はさらに重大な課題に直面しています。それは、我が国の少子高齢化社会の到来であります。世界的な人口の爆発的増加が予測される中で、我が国の人口のみは逆に減少傾向にあり、その上、少子高齢化の傾向が深刻な問題となっています。日本の人口は2015年の国勢調査では約1.27億人で、65歳以上の高齢者は全体の26.6%と報告されていますが、50年後には総人口3割減の0.88億人になると推計され、高齢者は38.4%となります。そして、14歳以下の年少人口は1595万人(2015年)から898万人(2065年)と大きく減少し、このままでは、今後はさらに少子高齢化の傾向は加速することが指摘されています。それに対して世界人口は急速に増大し、現在の76億人から2050年に98億人に増え、2100年には112億人に達すると予測されています。日本人口は現在11位ですが2100年には29位となります。当然、世界人口の爆発的増加はさまざまな地球環境の悪化を招くでしょう。その上、我が国の人口減少に伴う教育環境・社会環境の劣化を引き起こさないためにも、人工知能は将来大きな役割を果たすことが期待されているのですが、貴重な人材一人一人を質的に高め、一騎当千の強者に育て上げていくためには、人工知能が与えてくれるであろう安楽な生活に単純に甘えるだけではなく、各個人の自覚と緊張感の緩みは絶対に許されるものではありません。常に自分で考え・行動する「知恵」を育む努力が必要なのです。。
今後、急激な高齢化社会を迎える我が国では、例えば人工知能を有効活用することで、医療現場で役立つ最新の医療技術や知識をさらに大きく進展させることが期待されますが、それ以上に今後は高齢者各個人が平素から心身ともに健康を維持する自覚を持つことがもっと大切になります。これまでの医学研究からも、多くの病気が本人の心の持ち方で大きな影響を受けることが明らかにされ、常に前向きの姿勢で活動的な頭をもった人はいつまでも元気で若々しい輝きを持ち続けられることが示唆されています。幼少時代には珠算学習に励み、成長してから一時的に珠算から離れても、種々の職場で一人前の社会人として活動し世に貢献する上でも、幼少時の珠算学習経験は大きな力を発揮します。立派な家庭を築き、充実した社会活動を終えた後も人生の最後まで心身ともに健康を維持していくためには、生涯変わることなく脳の活性化に励むことを忘れてはなりません。脳の活性化の手段も色々ありますが、その中で、再び身近な存在である「珠算」が登場してきます。例えば、気力・体力の弱った高齢者に生きる力を与える道場として「高齢者珠算教室」は大きな役割を果たせるのではないでしょうか。
高齢者珠算学習は、自分の能力に応じて頑張りすぎず、自分で考え、自分の世界観を確立することにより自己満足の楽しさを得ることのできる強力な味方として、最後まで健康寿命を維持させる上でも大きな期待が持てます。そのためにも、生涯を通しての珠算学習経験は極めて有用であり、珠算学習の未経験者もそれなりに楽しみながら学習機会が与えられるような高齢者珠算教室が日本中に出現して欲しいものです。要するに、厳しい現代ストレス社会の中で果敢に生き抜く生涯健康人であるために、全ての若者が幼少時に珠算を学ぶべきですが、不幸にも機会が得られなかった非経験者も、随時高齢者珠算教室で学び、人生を全うできる最善の道を探すことが今こそ強く求められているのです。
人生のどの段階においても常に高い目標を持ち、それに向かって進んでいくプロセスにこそ意義があり、生き甲斐や希望を持ちながら独自の目標達成に挑戦して生きることで人は輝くと思います。成長の目標は高いほど良く、その高きに向かって進もうと努力するプロセスこそが人の生きる目的とすれば、個性を育てる珠算教育はその一つの大きな指針となるものと筆者は信じて居ります。願わくばそろばんと一緒に生涯健康人であり続けたいものです。
大阪府立大学名誉教授
林 壽郎
●ヒロヤの独り言
入院して早3ヶ月、入院の途中で転倒し転院して1ヶ月、その病院も1ヶ月で退院してもとの病院へ再入院した。病院にも色々な形があった。
8月中旬に入院したところは、病名がはっきりせずにハワイへ帰った。ホノルル空港に着くと国際電話が入っていて日本からの薬を飲むようにと、日本の主治医から指示された。そんなことで国際的になってどうする!急にクレイマーになって地元の医師に相談すると日本の治療が最高だと判った。仕方がない、ハワイに住む大嶋が早速、成田へ帰国するようチケットを探したがなかなか適当な便が無く、やっと手に入れたのがハワイ開催のオリンピック最中だったので、日本選手と同じ便に載せられた。
帰国して船橋の病院へ入院の手続きを取った。ところが、入院して2週間は医者の診察を受けなかった。どういうことなのか?
苦言を呈すると、看護婦長曰く。「荒木の治療は漢方薬を中心に治療しているので主治医は夕方、私の日中の病状を調査し病状に合った薬を調剤している」そうだ。
私をほったらかしにして、私を無視して病院から夕方には帰る医師はけしからん!!と思って不満を持って居たところだったのですが、文句を言うと看護婦さんがここの病院のシステムを私に伝えるところによると、三度の食事の前に、その薬を調剤して準備をなさっているのを聞き驚き、感謝をしました。
今日、主治医と面接をし、手足が健康になるまで、あと1ヶ月は掛かるそうだ。
現在、私の一日の日程は次の様です。一日小一時間のリハビリをしております。
1,理学療法 整体
1,作業療法 そろばん、 折り紙、 ペア―で覚える(名詞を2個 5組)等
1,言語療法
毎日、色々な指導内容をバカバカしくてもさせられ、やりこなしております。特に、そろばんの先生だとバレておりますので、計算間違いなど出来ない。少し間違うと事務局にばれていた。
ペア―で覚える、これが難しい。例えば、(冷蔵庫・クツ)(コンニャク・傘)(すずめ・アヒル)等、無関係の言葉を5個覚えるのは難しい。先生方もなる前から訓練しないと間に合いませんぞ!
これから来年の1月までリハビリをします。2月の初めには皆さんにお目にかかるよう、楽しみにしております。(イヤ、1月かも知れない。)
2017/12/03
古巣の病院にて
副理事長 荒木 碩哉
●お便りのご紹介
■第16回 研究集会にて講師を務めてくださいました、角館の佐藤心一先生より、お手紙が届きましたので、ご紹介させていただきます。また、その後、事務局からお礼の返事をしました。合わせてご一読ください。
【佐藤 心一先生より】
拝啓
一瞬にしてここ角館は秋の気配から降雪に変わり、冬へ突入となりました。貴台におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは、貴NPO発行の2017年11月5日発行 第145号を寄贈いただき誠にありがとうございました。隅々まで拝読させていただきました。喜多様が懸念されていた「きつい感想」というのがどのことか私には分かりませんでしたが、おそらく「文科省委託により実践事例集が発表されてあったが、何とも形式的な用語ばかり連なり、私には読みづらくてたまらなかった。」の箇所でしょうか。私どもは、この感想はとても率直で、おそらく学校関係者以外の方がご覧になったら、このような感想をもたれるのは当然だろうと思ったところです。その委託事業の紀要を同封いたしましたので、どうぞ目を通してください。佐藤心一が書いている部分は当時の研究主任が書いたもので、それを私がチェックして仙北市教育委員会がチェックして、秋田県教育委員会がチェックして全県下に配布された資料です。この資料を参考に、その学校で取り入れられることはあるか、あるいはどのような研究体制をつくっていけばよいのか、などが分かってきます。どの学校も同じことをやってはいますが、少しでもその学校の特色を出そうとこういう硬い文章でも校長らは読んで自校の参考とするのが常です。
上記以外の感想は、稚拙な公演を本当に評価していただき、感謝の気持ちで一杯です。「あきた型算数・数学」の実際は、実は本当の学校の授業を見ていただければすぐに分かると思います。
講演でもお話しましたが、沖縄から全国学力テスト後に派遣された数学の教員が「なんで分かりきっていることを考えさせるのか」という言葉にはまさに逆のカルチャーショックを覚えました。初学者(初めて学ぶ者)にとって算数・数学は世界の中で初めての遭遇ですから、自分たちがこれから算数・数学をつくっていくのだという意欲で溢れているのです。それを、もうすでに過去の遺物だからと講義式で教えていたのでは、児童・生徒の意欲関心が減退し、それが学力向上を妨げていると考えます。外発的な動機付けも大切ですが、やはり算数・数学の教科の本質に迫る授業、本当に楽しくてしょうがない、という授業を子どもたちと一緒になってつくって行きたい、というのが秋田県の教員全ての方々の願いだと思っています。
今回、このような機会を与えていただき、私も講演にあたり、新しい学びを習得したところであります。これからの講演会は、参画型のワークショップ的な、活動のあるスタイルが望ましいと切実に思いました。
講演が終わってから、小学校の就学する保護者の皆様への「子育て講座」を2度ほど行いました。20名弱の保護者ですが、この方々を45分間眠ること無く、最後まで興味関心を強く持ち続ける講演とはどんなものか、を考えて講演しました。4人グループにして資料を読み合わせたり、その感想を伝え合ったりしました。時間がどんどんなくなりますが、最後まで笑いながら講演会に参加していただき、とても良かったと思っています。
喜多様は今回事務局として、一人ご奮闘という様子でした。事務局はよくいって当たり前、少しでもうまくないことがあると非難の対象になり、まさにこちらが避難したいくらいです。私も合唱団の事務局兼団長を数年やっておりますが、様々な事務作業で取り落とし等もあり、赤面することが多いです。その合唱団ですが、この11月23日(木)勤労感謝の日に、仙北市角館交流センターにて、170余名の観客の皆様の前で15曲を披露することができました。プログラムを同封いたしますので、どんな曲なのかご覧いただければ幸いです。
私たちの合唱団は民間の何にも属していないまさにアマチュアの集まりです。ですから、パイプいす並べや合唱で使う踏み台の運搬、ピアノの移動(これが結構難儀です)、横一文字の掲示、チラシ作成、プログラム作成等、やらなければならないことが多々ありました。それを全てこなして、やり終えたときの達成感、何物にも代えがたい喜びです。
最後になりますが、季節柄皆様のご自愛と、貴団体のますますの発展を祈念いたします。
重ねて、この度はありがとうございました。
敬具
佐藤 心一
【事務局より】
佐藤 心一先生
秋の気配から一瞬にして降雪に変わり・・・とのお便りで、桧木内長戸を想像してしまいました。そこは私の実家です。
その実家から甥の長男がフェイスブックで発信した雪景色、しかも夕暮れの写真が偶然にも千葉県に住む私のP.Cに寄せられ、私の目をウルウル・・・させるのです。
そこへ先生からのお手紙が届けられました。
あの雪の、夕暮れの曲がり角、50年前とあまり変わらない景色を見て、ここを曲がれば実家だ!と安堵するのが家を出た者の実感です。家を廃墟にされたなら、魂は何処へ帰れば良いんですか?あのような山中の村にいて生家を守ってくれている人が居る。“私は幸せ者です。”
研究集会に於いては身に余った勉強をさせて頂きましたこと感謝申し上げます。そして、
当、セミナーレポートを先生には駄文までお読み頂き、恐縮至極です。有り難うございました。
「きつい感想文」の件、その通りです。“そろばんの指導者ではなく教育者になれる努力の為の研修”を開催し続ける事を当理事長は求めて居られます。が、私の努力では、集客力に欠けておりまして・・・でも、まだまだ研修会を続けることを諦めてはおりません。そろばんは学力に貢献できると認識しておりますので、先生は特に実技共々勉強しなければならないと思っております。
I.M.そろばん検定試験を実行するに「和算文章題」は欠かせません。しっかり習得してもらいたいと思います。中学入学後、方程式を学ぶに当たり、「和算と同じだよ!簡単!!」そして「方程式を書きながらすぐ答えを書いても、俺が諳算するのを知ってるから、先生は途中の計算を書かないことを何も言わない!!」と鼻をヒクヒクさせて報告する生徒が居ます。「いつか穴に落ちるなよ」と心配もしています。
そこで、ご指導を願いたい事がございます。私の孫が中学1年生です。この度、二学期制の前期期末テストに於いて添付のような成績を得ました。このような段階の生徒にどのような助言・方法で指導するべきか、お伺い致します。当方、全く検討がつきません。
私は35年程そろばん指導をしております。今のI.M.そろばん指導法は平成17年N.P.Oを設立して検定試験が始まりました。
孫娘は、5歳から英語を取り込んだそろばんと、和算の文章題は学力向上の為に指導の柱として使用しました。その時期の最年少の子供です。今後は出来れば医者か国際会計士にしたいものと夢だけ持っています。孫に、何か助言できるとすればどのようなことが必要か私にご指導頂きたいと思います。本人はのんきな者で「ハワイに住んで仕事をしてサーフィンしたい。」と夢は遊び人です。
ふざけたことを言う孫ですが、どのような勉強をさせれば宜しいのでしょう。因みに今通学している中学は、最も普通の学校で、船橋市立御瀧中学校です。中学へ進んでからはバスケット部でしごかれても週2~3回はそろばんを2時間ほど練習しに来ます。英語聞き取り算(英語読み上げ算)17桁をご名算します。
お忙しいところすみません。寒い中、御身御大切にご活躍くださいませ。
2017/12/01
喜多 吉子
◇佐藤先生、この度はお手紙をくださりありがとうございます。合唱団での活動を楽しまれ、ご活躍している様子を想像し、研究集会での美しい歌声を思い出しました。
お礼状でのご相談内容につきましては、次号にて掲載できればと予定しております。
●会員からのご報告
埼玉県 関根 由季
Step20模擬問題再作成に尽力いただいている山本先生より、以前、課題点の提示がありましたが、今回は第1回目と2回目の模擬プリントの書式(フォント・サイズ等)の確認また、文章題の言い回し、などについて皆で検討できました。
作問につき、難しいことが多々あるかと思いますが、完成を待っている生徒たちがおりますので今後とも引き続き宜しくお願いいたします。
何にしても一つことを進めるというのは大変なことだと改めて感じています。
埼玉県 佐藤 理沙
今回はステップの試験問題の仕様・内容の検討会に参加させていただき、大変勉強になりました。問題内容を緻密に考えて名数・無名数の問題の中に配置したり、文章題の言葉尻ももっとわかりやすくしたりと、これまでたくさんの先生方が問題作成に当たり大変なご苦労をなさって来たのだな~ということが垣間見えたとても勉強になる検討会でした。
自分自身もっとIMの問題をしっかり理解し、生徒たちに早く還元してあげられたらな~と、ひそかに反省しながら参加させていただきました。
荒木先生、ご無理なさらずにお体ご自愛ください。荒木節がまた聞けるのを首を長くして待っております!
埼玉県 山本亜季子
検定試験用の模擬問題Step20を新たに最初から作成するにあたり、今まで気づかなかったこと等が分かってきました。特色のある検定試験のため、問題点もいろいろありますが、こだわりの理由等もあり、その分何かと勉強になっているしだいです。今回は、文章問題についても検討することができましたので、端的に進めていく方向です。
お忙しいところお時間をいただきましてありがとうございました。思い通りに上手くいかないことが多々あり、苦戦しながら作業していますが、ご意見をいただきながら、完成を目指しております。
事務局だより
平成29年度は会員の皆様に大変お世話になった年でした。28年度から各事業を行事として行うに当たり会員の協力を得て執り行っております。この行事担当の考えをご理解戴き、ハワイオリンピック・小学生大会・研究集会、月例セミナー等を開催する事が出来ました。それを考え合わせ、I.M.をあと一歩推し進める為、相談会を開催しました。下記に記して御報告します。
【I.Mそろばん検定試験 受験の提案】
■I.M.そろばんは、皆さんの会費と検定試験料納付金で運営されております。しかし、受験者数に就いては何処の団体も同じ悩みの様です。当会も同じですね。
■I.M.検定が難しいとお聞きしました。今年度を反省の年度とし、受験者数増加を図った活動を薦めたいものです。そこで、先生方には、是非、生徒さんに「Step1」から受験を始めていただきたい。ご理解・ご協力をお願いします。
■I.M.そろばん検定試験は問題を計算するだけのものではありません。
・計算力 (概数の考えを使用)
・処理能力(※conversion :ここが大切)
・諳算力 (初歩からイーゼルの使用、Step17まで、必ず使い通しましょう。
英語で聞き取り算の養成 = 暗算ではありません。)
※これらが文科省指導要領に叶う「学力の向上」に大きな貢献をします。そして生きる力への貢献度も大きい。
― I.M.そろばん学習の学習法はジックリと効果が身に付きます。―
始めに各教場がStep1を2名以上から受験を始めてみましょう!
■当会の合格証は、アメリカが発端です。加入団体名よりも指導者が大切です。従って学習者へ、ひと味違った賞状を授与します。生徒及び保護者に喜んで頂いています。
生徒さんは必ず試験の良さが解り、絶対!保護者の理解が得られます。学力が上がるんですから。理解して戴ける事、間違い有りません!!
まず、各教室検定受検者の学力が上がります。
この試験により、貴教室の保護者からは大きな信頼が得られ学習効果は大いに期待されます。合格者にも喜んでいただいています。
合格証書が、I.M.独特のU.S.A.形式により、教場教師名入り。
【そろばんオリンピック ハワイ大会の件】
全ての行事は検定試験収入に関連する。が、先生・生徒共に“I.M.検定試験”と“ハワイ大会”があってのI.M.そろばんであると理解している。まず、段階的に好ましい方法に近づける努力を考えるとして、この度の話し合いを参考に、次年度を会員自身の力の出しどころとして方法を形にすることで話し合いました。
まず、「29年度3月 そろばんオリンピックの開催をする」と決定。
■開催日:平成30年3月11日(日)
■会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター(409室)
I.M.として大切な行事の決定です。「生徒が参加する」事で開催が実行できます。
ご参加、宜しくお願いします。
「I.M.そろばんオリンピック」は、長い目で観て生徒が自分自身と向き合って学力と共に人生を考える素晴らしい教育です。小学生から中学生、高校生と広く一体化して世界に繋がるきっかけ作りになるよう、努力している先生が開催しています。
山中の子供が空を見上げた時、小さな飛行機が空を飛んで行ったそうです。その子はその時飛行機の操縦士になりたいと、夢を持って勉強するようになったそうです。
【模擬問題 Step20 について】
担当の先生よりステップ20の模擬問題、P1~P10の見本が配られました。
模擬問題は未だ完成に至っていない(問題打ち込み・解答・紙面等基本 済み)が微調整を残すに至った。会員の総意により、今後も必要と見なす場合、変更もあり得る。
~ 時を観る、これはI.M.だからです ~
◎作問担当より
■文章題:文章が算数用語として完全かのチェックをして欲しい。
(担当及び会員により作業が終了しました。)
■ステップ20の完成後は、段位問題の作成予定。と提案されたが時間不足により、模擬問題・検定問題は再度行うこととなった。
※この度の話し合いは来る年度での原動力となり得るものでした。会員の皆様と一丸となって、より良いそろばん授業の展開ができますよう、日本にはこのような素晴らしい習い事があり、人間形成に大切な習い事である故、お知り合いの皆様にも研修のお薦めと検定のお薦めをして戴きますようお願い申し上げます。
会員の皆様、良いお年をお迎え下さい。
報告:I.Mそろばん
事務局 喜多