レポート144号 2017年10月

●巻頭言 ”わかっちゃいるけど止められない”

今号の巻頭言を書き始めるにあたり、最近私が書かせて頂いている巻頭言が同じような内容で、非常に偏ったものになっていると気付かされました。誠に申し訳ないです。“とにかく、今生きてい人間の知恵を結集させて、地球環境問題を何とかしなければならない”という思いが非常に強く滲み出たものになっています。

環境倫理学の加藤尚武先生が、もう10年近く前のことだったと思いますが、ある新聞に次のような意味のことを書かれていました。

『人類の飽くなき欲望の充足の追及が無くならない可能性が強いとしても、それでは地球の未来にとって駄目であると気付いている人間は、“このままでは駄目である”と主張し続けなければならない』(正確な文章ではないです。私が理解したことをもとに、私の言葉で書かせて頂きました)

この言葉に触発されて、“このままでは駄目である”と言い続けることにしました。年のせいか、その思いが一層強くなってきていますが、いくら言い続けても、実感としては“糠に釘”という現実です。「環境問題は何とかしなくては駄目と分かっているが、人間の欲望を充足させるという気持ちは絶対に無くならないものだ。大人になって、もういい加減にこれくらい分かってはどうか。」と言われているようです。“分かっちゃいるけど止められない”と言うことです。

スーダラ節のように“分かっちゃいるけど止められない。”のでしょう。しかし、その結果、自分の健康を害させる程度であれば、自業自得でそれで良いでしょう、と言えないことは無いです。しかし“分かっちゃいるけど止められない”生活を続けた結果、地球の生態系にとって大きな害が起こってくるようであれば、“分かっちゃいるけど止められない。”では済まされないのではないでしょうか。少し知恵を働かせれば気付くことです。

今夏も、例年に無い異常な気象に日本列島全体が襲われました。異常気象の大きな原因は地球温暖化であると、多くの人は思っています。そして、地球温暖化の原因は、人間が楽な生活を追い求めることを止めないからであると気付いています。しかし、そのような生活を止めようとはしないです。科学の進歩が、そのような問題を解決してくれると信じたいと思っているからです。

情報過多の時代に生きていると、手に入れた情報を鵜呑みすることになりがちです。手に入れた情報を咀嚼し、組み合わせて、自分なりの結論を創り上げる力が全く無くなってしまっています。さらに大きな問題は、そのような力が無くなってしまっていることに気付いていないということです。

多くの情報を組み合わせて、自分の力で新しい結論を創り上げる力が知恵と言えます。それがもう無くなっているのです。大変な時代になってしまいました。ですから、知恵をしっかりと身に着けた子供さん方を育て上げることが出来なければ、日本は滅亡してしまいます。それを分かっていただきたいと本心より思っております。

学校教育に限らず、あらゆるところで、自分の力で考えることの大切さを、日本では完全に無視しています。学校教育では、生徒が答えられないとき、“教えていないから答えられない”と考えてしまっています。持っている知識を組み合わせて自分の力で考える力が無くなったからである、とは思っていないのです。ですから、ますます教えなければならないことが増え続けます。

人間の行為の結果、地球環境が元に戻らなくなったことを指して、地球環境問題だと思っている人が多いです。しかし、人類が定住して農耕生活を始めたころから、人類は地球に手を加えてきました。このころから地球環境は元に戻らなくなったのです。それでも、私たちは地球環境問題が発生したとは思っていないです。

人類が地球の大循環を乱すような生活を始めたから地球環境問題が始まったと考えている人もいます。しかし、産業革命以後、人類は急速に地球の大循環に乗らないような生活を始めています。それでも地球環境問題が発生したとは考えていないです。

人類が地球環境問題を考えたのは、地球環境問題に関する初めての国際的政府間会議である1972年のストックホルム会議以後です。僅か45年前のことです。それまでは地球環境問題は、地球規模には考えられていなかったのです。

公害と異なり、環境問題になると、生態系を乱した個人や組織を特定することが困難なものでした。不特定多数の人の生活によって生態系が乱されていたのです。しかし、不特定多数の人々によって地球環境が破壊されたので、地球環境問題を意識し始めたわけでもありません。

地球温暖化のせいで異常気象が起こっています。しかし、もし、異常気象が頻繁に起こっても、私たちの生活に大きな悪影響が無ければ、何ら問題にする必要が無いと思っている人が殆どです。人類が地球環境問題をはっきりと意識し始めたのは、環境破壊が人類の日常生活に大きな悪影響が出てきたからです。意識し始めたのは、人間のエゴからです。

ですから、いくら規模の大きい地球環境破壊が起こっても、人類に悪影響が無ければ、問題を解決する気はありません。また、人類に悪影響が及ばないようにさえなれば、根本的な解決がなされなくても、その環境問題は解決したと思っています。生態系が破壊されて、多くの動植物や地形等々に悪影響が出ていたとしても、一切その事実を直視することは無いです。

これが、地球環境問題に対して人類が取っている態度です。情報だけを鵜呑みにし、自分の力で考えられない結果なのです。地球上に居るのは人類だけではないのです。知恵を働かせて、もう少し自分の力でじっくりと考えてはどうでしょうか。さらに言うなら、考えるだけではもう遅い時期に来ています。実効ある行動を起こさないと、取り返しがつかない時期に来ているのです。

理事長 荒木 光(京都教育大学名誉教授)
http://plaza.rakuten.co.jp/honkideeco
(2017.10.)

●ヒロヤの独り言

死んでたまるか

このタイトルは、私が10年前に心筋梗塞で倒れたとき「他人(ひと)が、俺が倒れたと言うが俺は倒れてはいない!」と事務局へ講義をした。事務局曰く、「先生、先生はバタッと倒れないと倒れたと言わないでショ!こんな風に病気が表れて入院したりした場合、他人(ひと)様は普通、倒れたと言うんです。」と大目玉を食らった。それでも「分かったとは言わなかった」 あの時も“死んでたまるか”と独り言を書いた。今回は少々言い訳をする。

8月12日は予てから予定をしてアメリカの決算の始末に出かける予定で航空券を購入してあり、予定をしていた。

8月11日に頭がふらつくし、何か心許ない。が、いつもの主治医は勤務の日ではなく救急外来でみていただき、薬をもらってアパートへ帰り、12日にハワイ空港へ向けて(余談だがハワイ空港はいま、ダニエル イノウエ空港と呼ぶ)飛んだ。

ハワイへ着いたトタンに救急外来の先生より電報があった。「薬を飲め!」との電報であった。迂闊なことに薬は日本に置いてきた。急ぎ、電話をして事の重大さを知りその重大さに驚いた。ハワイにも教え子に医者が居る。その子に観てもらった。「航空会社における飛行中に脳内出血(パンク)による事故は年に2~3回しかないという。

ともかく¥~$にお金を交換し、教え子に薬を頼んだ。そしてそれを珍しくも朝・昼・晩しっかり呑んだ。呑みながら『今度、事務局は何という小言を言うか』ということが頭を過ぎった。

3日程すると頭がスーッとなったので飲み続けた。―安静にして―

ハワイを予定より早く引き上げ、成田空港へ到着。その足で常連の問題爺(もんだいじじ)は入院。

十月下旬には退院出来るそうですので、独り言をいつものように再開します。後一歩で向こう岸が観られそうな良い経験をしたがこんな事で死んでたまるか!!

2017年9月28日
副理事長 荒木 碩哉

●2017年度  「考えるそろばん小学生大会」

無事終了しました!

千葉県 喜多 吉子

近頃は何日も前からピンポイントでお天気が調べられる。それが案外外れない!

小学生大会は台風の通り持ちになる可能性が高いような噂で、“誰が信じるもんか!”と我を張って二日前になって調べると「台風は近くを通るが、夜になって雨が強まる」の予報程度で安堵しました。

生徒が会場を賑わしたのは生徒数だけで、成績はふるわなかった。

生徒は「会場で他の選手の邪魔にならないこと」の約束を大変良く守ってくれました。ここから育て直し(立て直し)です。

頑張ろう、選手達!

 

茨城県 佐藤 信子

台風上陸が気掛かりでしたが、大きな変化もない一日で、無事小学生大会を終える事ができましたね。

6年振りに高得点が出ました。選手の皆さん、揃って数字がきれいでした。日頃の練習振りが想い計れる答案に向き合い、そろばん学習の奥深さに触れた一日です。

 

埼玉県 関根 由季

今回、参加人数が少なかったですが、参加のみんな、練習もよく頑張り、大会に挑みました。しっかり練習の成果が出せた子、出せなかった子…どの子も勉強した内容をしっかり身につけ、考えることのできる力をつけてほしいと願っています。

新幹線ゲームもチームで力を合わせ楽しそうでした。皆さん、ありがとうございました。

 

千葉県 喜多 高明

荒木先生の挨拶で、特に相撲の話で、力みすぎると力が発揮できないこと、最後の結果(総合点)で、6年ぶりで新記録が出たことは、とても気持ちよかった。

 

埼玉県 山本亜季子

お疲れ様でした。イベントに関わることで、発見できたことがたくさんありましたが、それ以上に、勉強不足であることも実感しました。小学生大会は期間限定です。もっとたくさんの生徒に経験して欲しいと思っています。一年後には、これまで以上に盛り上がれるように~そのためには、今後もしっかり勉強し、生徒を育てていかなければと…

担当の関根先生をはじめ、諸先生方には大変お世話になりました。

本当にありがとうございました。

 

千葉県 菅  幸子

今年は少人数の大会ではありましたが、すっきりと気持ちの良い大会になったと思います。聞き取り算の決勝戦では、手に汗握るシーンを見ることもできましたし、今回の金賞者は過去最高得点が出たと言うことで、子供たちにとてもいい刺激を受けることが出来ました。帰りは恒例の反省会で本当の反省をすることになりましたが、皆、また来年やる!という気持ちで一致しました。また来年を楽しみに練習に励みます。
運営や進行、お世話になりました先生方、ありがとうございました。

 

埼玉県 山本 琢也

参加人数の約半分の数の先生(スタッフ)がいる。こうやって書くと参加者が少ないのか?先生が多いのか?実際には参加者が少なく、そのおかげ(?)もあって採点もスムーズで、午前中にはほぼ終わっていました。来年は参加者が増えることを期待しています!

 

神奈川県 瀬戸山 敦

気分的には久しぶりに大会のボランティアをした。知っている生徒は居なくなり、先生方は、少しふけていて新鮮さとノスタルジーを感じた。

少し大きくなった、ほっくんと遊んだのが楽しかったです。

 

考えるそろばん小学生大会結果発表

【総合競技】

金賞  竹田 脩悟 928点 (関根そろばん教室)
銀賞  利根川優真 763点 (関根そろばん教室)
銅賞  渡辺 千陽 698点 (関根そろばん教室)
小林 莉子 683点 (ミタマそろばんアカデミー)

【日本語聞き取り諳算】

1位  利根川優真  28点 (関根そろばん教室)
2位  竹田 脩悟  27点 (関根そろばん教室)
3位  渡辺 千陽  24点 (関根そろばん教室)
4位  杉谷 優衣  22点 (Yメソッド計算スクール)
5位  奥田 優希  20点 (関根そろばん教室)

【日本語聞き取り算】

1位  竹田 脩悟  26点 (関根そろばん教室)
2位  小林 莉子  26点 (ミタマそろばんアカデミー)
3位  利根川優真  21点 (関根そろばん教室)
4位  福島 柚帆  20点 (Yメソッド計算スクール)
5位  奥田 優希  14点 (関根そろばん教室)

●事務局だより

~理事長の思いを伺って~

 

9月17日の小学生大会は終了しました。どの教室も例年より参加人数が少なくなっていました。小学生がそろばん教室で普段の授業に単位(度量衡 貨幣 割合 時間 等)を使用した勉強をしていれば間違いなく学力を身に付けることが出来ます。大きな数も難なく身に付きます。続ける事です。

それを続けて来年には「満点博士を目指して出場」しましょう!!

理事長の開会挨拶がありました。例年、理事長のご挨拶は新幹線の窓から観る富士山の観察を語ることから始まりましたが、今年は相撲部屋の食事係の「思い」でした。

毎日稽古に励みながらも、こんな食事ばかり作って強い力士を相手に猛練習ができるわけでもなく、こんな稽古ばかり、一人稽古で何が出来る、「強くなりたい」と、うっぷんやり方無い思いをして過ごす時間がある。しかしそんな思いだけでは強くは成れない。“強くなるんだ”と大きな覚悟をして尚、稽古に取りみ、“鬱々した自分に勝つこと”を薦めておられました。理事長が小学生に伝えようとする心意気をひしひしと感じた次第です。

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